利休百首に学ぶ
利休百首とは
利休百首とは、利休道歌とも言われますが、茶道における心構えやルールなどが百首の歌にまとめられたものです。茶道のお稽古で使う扇子に書かれていることが多く、お稽古の中でもこの言葉をもとにお話しをされることがあります。
・・・写真は私がお稽古を始めた時に最初に使ったお扇子です。もう30年モノなので、よく見ると折り目が少々汚いですね。。。
茶道の心構えと言いつつも、茶道以外にも活かせることが多いように思います。
代表的な一句
其の道に入らんと思う心こそ 我が身ながらの師匠なりけり
利休百首の1番目の句です。
その道を志そうと思ったその心こそ大切であり、自分自身の中に師匠を持ったようなものである、という意味です。
「初心忘るべからず」という言葉もありますが、何においても最初の時の気持ちはいつの間にか忘れてしまいがちですよね。学びたいと志を持った時の好奇心や知識欲、素直に物事を受け止める気持ちは、いつも忘れてはならないなと思います。
新たに取り組もう!始めよう!と思ったその気持ちは原動力となり、道を切り拓いたり、スキルを上達させる第一歩ですね。
茶道だけでなく、日常生活や仕事の場面でもふと思い出し、大事だなと思い起こさせてくれる一句です。