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【茶道のマナー】服装や持ち物のおさえるべきポイント

初めてお茶会に参加する、茶道のお稽古に出席するなど、茶道に触れるときにどんな服装で参加したらよいか、何を持っていけばよいか心配ですよね。

何かと難しそうな茶道の世界。ポイントをおさえれば怖いことはありません!
安心して参加できるように解説いたします。

【茶道のマナー】服装(洋服の場合)と持ち物

「茶道は着物を着るべきですよね?」と思われるかもしれませんが、洋服でも問題ありません。

もちろん参加するお茶会や教室の格式によっても変わるので、事前に主催者の方に確認するのが一番です。

洋服の場合は、下記のポイントをおさえましょう。

 1. 膝が隠れる丈のスカート

お茶会では、スーツやワンピースなど、きちんとした服装を心がけましょう。
男性もスーツが望ましいです。

お稽古など気軽な場であっても、女性は膝が隠れる丈のスカートをはきましょう。
足の状態があらわになることは良く思われないため、女性はズボンを避けたほうが無難です。

実際のところ、ズボンのほうが足がしびれやすいですし、足を崩したい場合にスカートのほうが自由が利きます。フレアスカートやプリーツスカートなど、広がりのあるスカートのほうが足が隠せるので安心して(!?)足のしびれを治せるのでおすすめです。

 2.時計やアクセサリーは外す

茶碗や菓子器などの割れ物を扱うため、貴重な道具を傷つけないよう時計や指輪、長いネックレスなどのアクセサリー類は外しましょう。
同じ理由で、ネイルアートもNGです。

 3.長い髪は束ねる

茶道ではお辞儀をする場面が多くあります。
髪が落ちたり、茶碗に入ったりすると、衛生面からもよくありません。
頭を下げた時に髪が顔にかかる長さの時は、ゴムやシュシュなどで束ねましょう。
アクセサリーの考え方と同じく、金属製の髪留めなども避けましょう。

 4.白い靴下を用意する

茶室は清浄を保つ場所です。
本来であれば白い足袋を履いて入る場所ですので、それに準じて茶室に入る時には白い靴下を履いて入りましょう。もちろん白い足袋を履いても問題ありません。

 5.ブーツは履いていかない

お茶室は着物で入ることが基本につくられているため、下足箱も草履が入るサイズが基本です。
そのためブーツを置く場所がないので、冬場は寒くてもブーツは履かないようにしましょう。

【茶道のマナー】服装(着物の場合)と持ち物

着物であればなんでもOKというわけではありません。
その場に合った格の着物である必要があります。

着物や持ち物は、下記のポイントをおさえておきましょう。

 1.茶道の場では、色無地の着物がオールマイティー

茶道の場面では、お茶やお菓子、お道具を引き立てるという考えがあるため、着物は色無地が基本となります。
茶道のために初めて着物を誂えるのであれは、色無地で一つ紋があると重宝します。

ただ、お祝い事などおめでたい主旨のお茶会であれば、訪問着や附下などが良い場合もあります。華やかな着物で会を盛り上げるといった参加者としての礼もありますので、心配な場合は主催者の方に確認すると良いでしょう。

ごく身近な方との会であれば、古典柄など格の高い柄の小紋も良いと思います。
「何でもいいですよ!」と言われても、紬は普段着の位置づけのため失礼になります。

茶道のお稽古や体験であれば、色無地~小紋がちょうど良いと思います。

 2.時計やアクセサリーは外す

洋服の場合と同じく、道具を傷つけないように外しましょう。

かんざしなどの髪飾りもアクセサリーの位置づけです。
お辞儀をした時に落ちることも考えられるため、茶道の場では控えましょう。
帯留めもお稽古ならある程度なら許されると思いますが、しないほうが無難です。

茶道の持ち物:お茶会であると便利なもの

茶道の場面での基本的な服装や持ち物は上記のものをおさえれば問題ないと思います。
お茶会で持っているとさらに便利なものをご紹介します。

 1.風呂敷

お茶会で持ち歩いて良いのは、帛紗ばさみ/数寄屋袋のみとなります。
それ以外の荷物(コートやカバンなど)は、入口で預けるため、コンパクトにまとめなければなりません。
そのためにも風呂敷を1枚用意しておくと、まとめやすく便利です。

 2.数寄屋袋

入口でかばんを預けるということは、貴重品、ハンカチ、口紅などといった小物は持ち歩く必要があります。しかし、帛紗ばさみのサイズでは少々心もとないのです。。。
そのため私のおすすめは、帛紗ばさみよりも大きく、フタが締められる数寄屋袋が収納力があり便利ですよ。

ちなみに着物の場合、帯や袂(たもと)に小物を仕込めるので、実は使い勝手が良いのです。

 3.大判のハンカチ

正式なお茶会の場合、懐石料理をいただきます。
正座でいただくので、膝周りにこぼして着物を汚さないように、大判のハンカチを敷くと便利です。
着物であれば、帯に挟んでしまえば固定できますよ。

【ご参考】基本的なお茶の道具