和を楽しみ、暮らしを豊かに

和文化を現代の生活にうまく取り入れて、心豊かな暮らしのお手伝いができれば幸いです。

お茶会体験会 5月

茶室前の蹲

お茶会体験会について

お茶会体験会は、初めて茶道に触れる方を対象にしたミニお茶会です。

”真・行・草”のお辞儀や扇子の使い方、床の間の拝見、お菓子やお茶のいただき方など、”お客様”として恥ずかしくない立ち居振る舞いを身に着けることができます。

*ご参加は、メンバーの方とご紹介の方に限らせていただいております。

5月から風炉(ふろ)の季節に

お茶の世界では、5月から夏のお点前「風炉」に切り替わります。

釜の位置が左側へ

4月までの冬のお点前の「炉」では、写真の向かって右側、お客様の目の前に釜を据えて、温かさを感じていただきましたが、5月からは向かって左側に釜を移動させ、涼しさを演出していきます。

冬のお点前では、釜が右側=お客様の目の前に

今回の流れ

扇子を持って茶室に入っていただき、まずは床の間の拝見を。
床の間のお花は季節のものをご用意しましたが、本来タブーである”香りのある花”でしたので、写真は控えますね。

その後、「薄茶 平点前」をご覧いただきながら、一服目を召し上がっていただきました。

森八「下がり藤」

今回の主菓子は、金沢の和菓子屋、森八の「下がり藤」です。東京周辺では藤は終わってしまいましたが、金沢では今頃咲いているのでしょうか?

二服目は、”実際にお茶を点ててみたい”というご希望から、一番初めに習うお点前の「盆略(ぼんりゃく)点前」をお茶を点てるところまでいたしました。

二服目のお菓子は、俵屋吉富の「貴船の彩」。涼やかな色合いの寒天の砂糖菓子です。

俵屋吉富「貴船の彩」

このほか、季節の着物や帯の格についてお話させていただきました。

着物の季節は、お茶と1か月ずれます。5月までは冬の着物「袷(あわせ)」、6月は夏に向けての中間の着物「単衣(ひとえ)」に変わります。

そのあたりもまたあらためてご紹介させていただきますね。

【ご参考】過去のお茶会体験会