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茶道具について 筒茶碗

筒茶碗とは

筒茶碗とは、1~2月頃の最も寒い時期に使われる、口のすぼまった筒状のお茶碗です。口が筒状のため、中の熱が逃げにくくお茶が冷めにくいことから、冬に使われます。

比較的小ぶりで、季節柄、梅が描かれているお茶碗が多いように思います。いつものお茶碗と違って可愛らしさもあり、個人的にも好きなお道具です。

筒茶碗に対して、夏には口が大きく広がった熱が冷めやすい「平茶碗」がお点前に使われます。平茶碗については、夏にご紹介しますね。

未だにウケてしまう手の運び・・・

筒茶碗では、濃茶のお点前はなく、薄茶のお点前のみ行います。

薄茶であれば、ごく基本的なお点前ですし、つい安心してしまいそうですが、単にお茶碗を入れ替えたお点前なのではなく、形が違うからこその ”手の運び" が違うところがちょこちょこ出てきます。まるっきり違うのなら、違うものとして割り切れるのですが、”ちょっとだけ” 違うからこそのややこしさがあります。

お点前の詳しい手順はここでは省きますが、筒茶碗について未だに違和感!?というか、いつもクスッと心の中で笑ってしまう手の運びがありまして・・・

お茶を点てる前に茶巾でお茶碗を清めるのですが(清める手順も独特)、清め終わって畳の上にお茶碗を置く時の扱いが、どうしても "ラーメンどんぶりを置くような気持ち" になってしまうのです。。。

お茶碗に対して手をほぼ垂直にして、親指は内側、残りの指は外側で持ち、畳の上に "どんっ” 置くのですが(もちろん実際はそっと置きます)、どうも出来上がったラーメンを出すラーメン屋の店主の気分になるのです。しかも、「もし本当にラーメンどんぶりだったら、親指はしっかり汁に浸かってしまうな・・・」などと、余計な心の葛藤も生まれたりします。

茶道をやられている方、そんな気分になりませんか??
もし茶道をされていなくても、お点前を見る機会がありましたら、ここもまた見どころ!?の一つになるかもしれません(笑)。

終わりに

くだらない内容で失礼しました。。。
ただ、茶道では、同じお点前でも、道具が変われば手の運びが変わるので、いつまでも気の抜けない学びとなります。特に筒茶碗は限られた季節のお点前となるので、楽しんでいただけたらと思います。