季節のおすすめ和菓子 薄氷
大雪のち、ぽかぽか
東京では、今年は雪は降らないのかなと思っていた矢先、金曜日はすごい雪でしたね。
朝一番に植木鉢を軒下に移動させた他は一歩も外に出ず、降り積もる雪を眺めながら仕事をしていました。
そうかと思えば土日は一気に暖かくなり、日中のお散歩中は少し汗をかくほどのぽかぽか陽気に。あっという間に雪がなくなってしまいましたね。この週末は特別だったと思いますが、2月は1年で最も寒いと言われる季節、まだまだ寒さから気が抜けません。
この季節らしいおすすめの和菓子として、五郎丸屋さんの「薄氷(うすごおり)」をご紹介したいと思います。
五郎丸屋「薄氷」
初めて食べたのは、大学生の頃だったでしょうか?お茶のお稽古の時に、どなたかがお土産でお持ちくださったお菓子で、繊細な薄さと儚い甘さに感動したのを覚えています。そして、名前も「薄氷」とは「まさに~!」です。
長方形だったり、台形だったり、不規則な形の薄焼きのおせんべいで、儚い甘さは表面に塗られた和三盆糖が ”良い仕事" をしているのです。
その後、食べる機会はほとんど無かったのですが、富山へ出張に行ったときに数年ぶりに再会(!)して、しっかりと連れて帰ったのでした。
オンラインショップもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
「薄氷」もう1つの読み方
「薄氷」は、「うすごおり」と読む他にも素敵な読み方があるのを知っていましたか?
「うすらい」とも読むんですよね。冬場の氷と違って、春を間近に控えた薄くなった氷を指すそうです。濁点が入らず、音の響きも素敵なので、茶杓の御銘にも使いたい言葉ですね。