お茶会体験会 3月
桜を眺めながら
今月のお茶会は桜をテーマに行いました。年々、桜の開花時期が早まっているように感じますが、今回のお茶会は読み通り(!)華やかな桜を眺めながら行うことができ、まさに観桜茶会でした。
ここ数日続く雨のせいで散り始めていましたが、散った花びらもまた地面をピンクに染めて美しい景色を作り出していました。
右から?左から?振る舞いの理由
この体験会では、お茶室での基本的な立ち居振る舞いからお伝えしています。
扇子の扱い、ご挨拶の仕方(真・行・草)、襖の開け閉め、歩き方など。
「どうしてこうするのですか?」という質問があり、裏千家での所作に基づき、お答えさせていただきました。ただ、他の流派では手順が異なる場合もあると思います。(あいにく全ての流派について精通しているわけではないため、推測です。)
手順が異なるのは、流派によって考え方が異なる場合があるからです。そのためどちらが正しいとか間違っているとかではなく、それぞれの流派の違いを認識し、尊重する気持ちも大切ですね。
いずれの流派においても、その流れのほうが「所作が美しい」「相手を尊重できる」「効率的」といった考えに基づくはずですので、異なるものを目にした際は「なるほど!そのようにも考えられるのね」と、解釈を広げる機会と捉えると良いのではないでしょうか。
今回のお菓子
一服目のお菓子は、鶴屋吉信の「春の水」をご用意しました。
桜の満開から少し過ぎたこと、天気が雨予報だったこともあり、今回のタイミングに添ったものになったのではと思います。
二服目のお菓子は、豆政の「京の町かど クリーム五色豆」をご用意しました。
春らしい柔らかな色合いとカラフルさで、気軽な二服目を楽しんでいただきました。
ちなみに、白:ミルク味、ピンク:イチゴ味、黄色:バナナ味、緑:抹茶味、茶:珈琲味です。
今回のお花
桜が主役の今回。どのような花がふさわしいか悩みましたが、ちょうど庭で咲き始めたツルニチニチソウをお持ちしました。桜の柔らかなピンクと対照的に、薄紫色のスッキリとした花が床を彩りました。
終わりに
今回はあいにくの雨の中でしたが、ご参加いただいた人数も多く、賑やかな会となりました。今回は桜に彩られた庭園でしたが、来月はどのような花が咲いているか楽しみにしたいと思います。