和を楽しみ、暮らしを豊かに

和文化を現代の生活にうまく取り入れて、心豊かな暮らしのお手伝いができれば幸いです。

「豊かな暮らし」を味わうために

1周年

このブログを始めて1周年を迎えることができました。
ゆるやかなペースではありますが、継続することができ、ホッとしています。

そこで今回はあらためて、ブログのテーマである「豊かな暮らし」について考えてみました。

「豊かな暮らし」とは?

あなたの思う「豊かな暮らし」とはどのような暮らしですか?

お手伝いさんのいる豪邸に住むこと?

ブランドのファッションに身を包むこと?

使いきれないほどのお金を持っていること?

確かに憧れの物を手に入れた時の達成感は格別ですし、使えきれないほどのお金があるなんて羨ましいですよね。

価値観のシフト

欲しいものがいつでも得られる環境は、豊かさの一つだと思います。

ただ、今回のコロナ禍という、物理的に大きな制限のある生活を経験したことで、豊かさの基準は物質的なものよりも、人の内面や精神性へとシフトしていったように感じます。

これまで得られたこと・できたことが叶わず、不平不満をぶちまけ、周りにネガティブな空気を感染させる人はいませんでしたか?

一方で、自分のことを差し置いて、感染者の治療にあたる医療従事者の方や、医療従事者の方を応援し励ます動き ーライトアップやブルーインパルスの特別飛行などもありましたね。

そうした活動や素敵な計らいがクローズアップされ、心が温まったのではないでしょうか?

たとえ周りに手を差し伸べる余裕がなかったとしても、自分の手が届く範囲で新たなチャレンジをしたり、工夫をこらして自分を満たし労わる動きがありましたよね。
「おうち時間」や「おうち〇〇」といった動きがかなり広まりました。

制限があるからこそ、何に目を向け、何を感じ取るのか?

物質的なものよりも、心の動き・感性といった精神性の豊かさに価値がおかれるようになった流れだと思います。

和文化の視点

コロナ禍において、人と対面し、飲食を伴う茶道の世界では、軒並みお茶会やお稽古が中止となりました。

茶道はそれほどに儚く、役に立たないものだったのでしょうか?

いいえ。

茶道の背景にある和文化、和文化の背景にある日本人の感性は、精神性が求められる今という時代に大きな助けになっています。

豊かな四季の移ろいを暮らしに結び付けた暦である「二十四節気七十二候」

心打たれる美しい情景を目にしたときに、それを表す季語や御銘といった「ことば」

季節の彩りや自然を色彩や文様として表現した「伝統色」や「有職文様」

 

これらを紐解き、生まれた背景となる日本人の繊細な視点や感性を知ることで、自分の中にも同じ価値観が生まれてきます。

繊細な感性が生まれることで、今までなにげなく見過ごしていた景色や出来事も意味を持って目に映るのではないでしょうか。

どのような環境下でも繊細な視点や感性で暮らしを味わうこと、和文化の視点を持つことが、豊かな暮らしの原点であると思います。

終わりに

節目として振り返りましたが、やはりブログタイトル「和を楽しみ、暮らしを豊かに」が自分のテーマとして行きつくことを感じました。

私の場合は茶道が和文化の入口だったため茶道の話題が多いですが、茶道に限らずこのブログの1記事でも目に留めていただければ嬉しく思います。

時にマニアックな話題だったかも・・・と反省することもありました。
今後は和文化の入口となる存在を目指し、より気軽な内容も含めお伝えしていきたいと思います。そして、その先に広がる豊かな暮らしを感じていただけたらと思います。